決勝トーナメントに残ったのは、8チームです。
顔ぶれを見ると、全部強いチームです。
私たちのチームとトーナメント初戦に当たったのは、
3年ほど前に、県の代表で全国大会に出たチームでした。
同じ年だったか、そのチームと対戦し、アレアレ・・という間に負けてしまった
ような記憶があります。若くて、強かった。
予選後に、痛みが増し増しになった私のひざは、治療に通い、やや回復したように
思いましたが、当日はやってみないとわからない状態でした。
朝、アップでボールを触っているときに、異常を感じ、そこから
動かない状態になってしまいました。試合直前です。
正直、どうしたらいいのか・・ベンチで休んだ方がいいのか、試合に入ったとしても
多分全然動けないだろう、そうなると、かえって邪魔だし。
頭の中は、ぐるぐるグルグル考えて、考えてもいい方法は、全く思い浮かびません。
みんなにこんな状態ですと、話すべきなのか、話したところで動揺させてしまうのも
どうなのか?ただでさえ、緊張しているだろうに。
結局、何も言わないまま、試合が始まりました。
いつもだったら試合前の整列の時に、こうしよう!とかの、言葉をメンバーに
掛けるのですが、何も言うことができませんでした。
私の不安が最高潮の中、他のメンバーは意外に普通だったのが
本当にありがたかったです。
出だし、自分たちのペースで得点を重ねることができたのも大きかった。
3年位前に感じた、相手チームの強さは、そう感じませんでした。
サーブを相手の正面に打たない(前後の間、左右の間を狙う)
カットが上手な選手を外して打つ
ラストボールも上手な選手に返さない
私が試合中、注意点としてあげたのはそれくらいです。
ママさんバレーでは、レシーブの上手な選手が、他の選手をカバーすることが多いです。
カバーする、というよりも、その選手が守備範囲を広く取っているので
いつもボールを触っているような印象を受けます。
対戦したチームは、まさにそんなチームで、ひとりでレシーブをあげていました。
確かに上手い。
前も滑り込む、後ろへ飛ばされた大きなボールも、走ってカバーできる。
あれくらいレシーブができたら楽しいだろうな。
でも、わがチームのレシーブ陣も負けていませんでしたよ。
よく粘って、ボールを落とさないで、繋いでいました。
予選の時にあったような、サーブレシーブの大きな乱れもありませんでした。
セッターもよく走って、あげてくれていました。
今日はライトオープン攻撃が全くできないので、困ったと思います。
センター、バックセミ、アタッカー陣も、よく打っていました。
迷いがなかった。
レフトエースも決めようと、顔がいつもと違いました。
あぁ、チームが本当に、ここまで強くなったんだなと思いました。
頼もしいなぁと思いました。
試合をしながら、メンバーに申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど
こうなってしまった以上、自分の今、できることをするしかありません。
初戦を勝って、ベスト4に入りました。
準決勝では、7月に冬季全国大会予選で、対戦したチームでした。
その試合では、いつもは試合に入ってないメンバーがバックに入りました。
別に不安はありませんでした。できるだろうと思っていました。
私は相変わらず、ひざが動かない状態でしたが、1セット目、一進一退を繰り返し
気がつけば30対30。
試合をしていたら、やっぱり、自分がどんな状態でも勝ちたいな、と思います。
こんなに跳べなくて、打っても決まらないのに、いつも打ちたい。
替わって入ったレシーバーの子も、本当によく上げていました。
攻撃してきたボールも、サーブも、狙われているのか?そこへよく飛んできて
たくさんのボールを触ったと思います。
頑張りましたが、そのセット32対30で取られて、2セット目は21対17で敗れました。
3位で、今年の兵庫県選手権大会を終えました。
すごいよ!強くなったなぁ。
本当に、感謝しかありません。
11月半ばに行われる全国大会までは、26日ほどあります。
どこまで回復するかわかりませんが、治療に通い、練習はできる範囲でしながら
調整していきたいと思います。
みんなで掴んだ全国大会の切符です。
できればベストな状態で挑みたいとは思っていますが、どうなるか・・。
ま、考えても仕方ない。
今、できることを一生けん命やるだけです。
あ、準決勝戦で思うように動けなかった、と試合後に悔し泣きをしていた
レシーバーの子がいました。
そんなことないのに。
予選のときより、よっぽど足が動いていたよ、と慰めましたが。
いいの、いいんだよ。
あがらなくても、うまくいかなくても。
そんなところを含めて、助け合うのがチームなんだからさ。
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