上半身のトレーニング

このブログでも、何度かお伝えしている
オーバーパスをするときのホールディング、について、ですが
ジュニアバレーに来ている小学生にオーバーパスを教えている時
ふと気づいたことがあったので、それをお伝えしようと思います。


その子は、オーバーパスのコツがなかなかつかめませんでした。
難しいですからね、最初は上手くいかないと思います。
オーバーパス時に、指と、手のひら全体とを、ボールに触っていました。
手全体に、ボールを入れているような感じです。
何度も一緒にオーバーパスを練習していたのに、気がつきませんでした。

先日の教室で、あれ?と思い
指の第二関節の間くらいまで、でボールを触るように。
とアドバイスをしたところ
前よりボールがあがって、少しオーバーパスが出来るようになりました。

これらから、中学生セッターのホールディングも
ボールに指をあてる面積を減らすように
とアドバイスしてはどうかな、と考えています。
それと、指の力をもう少しつけることではないか、とも思います。

指のトレーニング、いってみましょうか。

簡単です。
腕立てのように、両、手のひらを床に着いて、足はつま先だけです。
腕立てをするときの、体の形です。
今は手のひら全体を、床についていますね。
それを、指だけ床につく、に替えます。

指の関節も、固い人、柔らかい人、がいると思います。
だいたいの人は、やってみると第一関節までの指の部分は、床につくのではないでしょうか?

私たちは、指立てと呼んでいました。
腕立て伏せのように、ひじを曲げて床へ上半身を近づける、ことはしていなかったと思います。
そのまま、指で体を支える、トレーニングです。

どうですか?
両手の幅は、自分の肩幅でいいでしょう。
両手の指先は、前方にまっすぐに向けます。
はじめは、30秒くらいから始めてみましょうか。
慣れて来たら、45秒、1分、と長さを延ばしてもいいかと思います。
最初は、30秒がしんどい、という人は、もっと短くしてもいいですよ。
慣れて来たら、時間を伸ばして、1日に3セットくらいはしたいですね。

指の力をつけることで、手のひら全体をボールに触らなくても
オーバーパスが遠くへ飛ばせるようになる、かと思います。

あとは、握力をつけるために
前にもお伝えしたことがありますが
軟式テニスボールを、ぎゅっと握る、トレーニングもいいかと思います。
テニスボールを持ち歩いて、時間があればぎゅっと握る、をやってみましょう。

握力は、全身の筋力のバロメーターと言われています。
生まれつき筋力が強い人も、中にはいます。
体の関節に、もともと力がある人もいます。
親からの遺伝なのか、生活していくうちに自然に身についたものなのか。
筋力がつきやすい人、つきにくい人。
また、女性は一般的に、筋肉がつきにくく、落ちやすいと言われています。


最後に、手首のトレーニングです。
ダンベルを持つ方法もありますが
日頃の生活の中では、お風呂の中で、手首をバタバタと動かすと
お湯の抵抗でトレーニングになります。
寒い時期、お風呂の中で暖まりながらトレーニングもできます。
やってみてください。


バレーボールを始めた中学生の頃
上半身のトレーニングは、バラエティに富んでいました。
指立てもそうですし、倒立もありました。
倒立は、2人組で脚を持って、時間で計測していたと思います。

あとは、学校によくあるパイプ椅子、ありますよね?
パイプ椅子の足の部分を、両手で持って、下から上に振上げて
体の背中の方へ持っていく。というトレーニングもありました。
椅子振り、だったかな、トレーニング名。
そのままやんw
でも、個人的には、この椅子振りのおかげで、体幹と
スイングの速さや、アタックを打つときの力強さ
が身についたのではないか、と思っています。
こんなトレーニング方法は、他で見たことないので、お勧めはしませんが。

チューブ引きもありました。
窓の枠にチューブを結んで、アタックを打つときのスイングをします。

地味で、面白くないトレーニングです。
私も正直、好きではありません。
ですが、バレーボール競技では
ジャンプをするときに使う、体の大きな筋肉から
オーバーパスで使う指など、小さな部位の筋肉まで
使う筋肉と関節と神経はさまざまです。
ひとつのプレーの中に、体のここには力を入れるけど
ここは力を抜く。
のようにちょっと複雑でもあります。


だから、難しいし、面白い。
自分の体を知るためにも、トレーニング。
頑張っていこ。



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