寄せ?寄席?落語ではありませんよw
社会人でバレーボールをしていた頃、下級生は
本練習の30分前に自主練習をする、暗黙の縛りがありました。
縛り??というと、嫌々やっていたように思いますが
まぁ、好きではなかったですねw
入ってすぐの1年生は、寄せ、の練習をひたすらしていました。
なぜ、寄せと呼ばれるのか。
深く聞いたことはありませんが、ボールをセッターへ寄せる
ということで、寄せ、になったのではないか。
と今、勝手に解釈していますw
具体的な練習方法は、こうです。
コーチがネットの向こう側から、回転がまっすぐにかかった
チャンスボールを打ってくれます。
コート中央に入った私たちが順番で、カットの練習です。
セッターが位置に入り、そこにカットを入れる、基礎練習です。
やってみましょう。
カットをする人です。
コートの中央、少し後ろに構えましょう。
コートの向こう側から、ボールが飛んできました。
回転はまっすぐにかかっています。
①ボールの落下地点に素早く入ります。
②カットをする体制、面をセットします。
③カットをあげる目標を、視界に入れます。
④上げる直前で、面をセットしたまま、目標へ目線を向けます。
⑤カットする面にボールが当たるときは、下半身と面を
ボールを出すタイミングを合わせます。
どうですか?
最後の表現がとても曖昧ではありますが
カットをするときに
下半身と上半身の動きが、バラバラにならないようにしましょう。
チャンスボールである、回転がまっすぐにかかっている
ことから、面をきちんと合わせることで
セッターへ、ボールは返ると思います。
でも、セッターへ返すことだけが、目的ではありませんね。
その先には、アタッカーがいます。
アタッカーは、カットをする人の動きから
セッターの全体の動きと、ボールを出す手の動きと
そのすべてを見ながら、アタックを打つ準備をしています。
センタープレイヤーであれば、カットをする瞬間から
速攻に入りはじめています。
チャンスボールではあるけれど、この練習から
自分の上半身と下半身の、運びのタイミングを合わせる。
その動きから、どんなカットが入るか、誰もが想像できるくらい。
になることが理想です。
チャンスボールといえども、カットが高すぎたり
低すぎたりすると、アタッカーの助走へのタイミングは狂います。
もちろん、セッターがカバーしてくれこともあるでしょう。
カットのボールによって
アタッカーがタイミングを合わせることも、また個人の技量でもあります。
でも、カットする人は
常にセッターが上げやすい
アタッカーが助走に入りやすい
タイミングのよい、カットを入れること、を目標にして欲しい。
それが、確実に点を取る、ということにつながります。
自分の、チャンスボールカットの形を作る
その形から、カットを出すまでの動きを一定にする
一定にすることで、どんなボールがセッターへ返るか予想できる。
予想できることで、アタッカーが助走への、準備の余裕ができる。
もちろん実践では、相手から来るボールは、一定ではありませんね。
強いボール、弱いボール、回転がかかったボール、無回転のボール
さまざまです。
その微調整も、全てカットをする人がしなくてはいけません。
微調整・・が難しい。
そして、微調整がその人の技量でも、ある。
回転がまっすぐにかかった、このチャンスボールから
形を作り、セッターへ
自分が納得できるカットボールを、入れる練習をしましょう。
打つ人は、まっすぐに回転がかかったボールを
カットをする人を、めがけて打ちます。
スピードがさほどなくても構いません。
カットに入っている人が、コートの向こう側から
どんなボールが来るのか、わかるボールを打ってあげる
と、よい練習になるでしょう。
自分は下級生の頃、この基礎練習を
その目的についても、あまり考えることもなく
していましたが
今思えば、この練習のおかげで、カットをするタイミングを
自分の中で、掴むことができたと思います。
その先のセッターと、アタッカーのことを
考えることも、できるようになりました。
とても、単純な練習ではありますが、深かった。
簡単な練習だ、と構えも適当に
低いボールをチョン、と
当ててセッターに返すような練習は、決してなさらずに。
低いボールを上げて、アタッカーはどうやって入るん?
そんな練習なら、しなくてよい。
バレーボールに格好良さ、は必要ない。
と私は思う。
カットをあげる人は、
その次にボールを触る、セッターのこと
その先に待っている、アタッカーのことを考えて
カットの高さ、ボールのスピード
もっといえば、軌道まで
そこまで考えて、ボールを出すことができたなら
そして、アタックが決まったら
それは、カットをしたあなたのポイント。
全てがつながっているから
さ、がんばろっか
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