レシーブ~前方のボール

近畿もようやく、梅雨入りしましたね。
例年より8日遅い、とか。
夏休みに入る頃まで続く、梅雨です。
8日遅いということは、梅雨明けも同じだけ遅くなるのかな。

さて、今回はレシーブで
前方のボールへの、体の使い方
を、お伝えしたいと思います。

自分が構えている位置から、前のボールへの反応です。
当たり前のことなのですが
飛んでくるボールが、床に落ちる前に
腕を、床とボールとの間に差し入れる。
そうしないと、ボールは床へデッドとなり
相手へのポイントが入る。

構えているところより前方、のボールに反応するには
構えている姿勢が、前傾姿勢である、ことは
必須になります。

前傾姿勢
足は肩幅より、少し広いくらい
立った姿勢から、腰を落とし、両ひざを曲げる
両ひざは、つま先より前へ
両ひざよりも、両肩を前へ

前へ体を傾ける姿勢、です。

ですが
上半身、特に頭が前へと倒れ過ぎないように、注意です。
視界が狭まり、自分の上方へのボールに対しての
対応が遅れる、からです。
前のボール、左右、横のボール、上のボールへの
反応が素早くできる姿勢、が理想です。


いってみましょう。
①前方のボールへの反応
構えます。
対面より、ボールが打たれました。
自分の構えている位置より、少し前へボールが落ちそうです。
自分がレシーブをあげる目標は、まっすぐ、にしましょうか。

構えた両ひざのどちらかで、床を蹴る。
右足で、床を蹴ることにしてみます。
右足で床を蹴ると、少し前へと出るのは左足、ですね。
腰は落とし、左ひざは曲げたまま、レシーブをするための
両腕を伸ばします。
両腕を伸ばした位置で、レシーブする。


②もっと、前方のボールへの反応
右足で、床を蹴る。
前へ出た左足、左ひざを曲げたまま、レシーブのための
両腕を伸ばす、のもっと前方へボールが落ちそうだ。
腰を、更に落とし
左ひざを床へと近づけながら、左ひざを前方へと伸ばす。
両腕を伸ばし、ボールと床の間に、腕を差し入れる。

③更に、その前への反応
左ひざを前方へと伸ばすとき、左足で、床を強く蹴る。
もっと前方へのボールに、対応することができます。

②と③の間で、膝をついてのレシーブもあります。
ですが、ひざを床につくこと、で説明はしていません。


膝を床につくのがいいのか、つかない方がいいのか。
私は正直、どちらでもいいのではないか、と考えています。


医学的に、膝を床につきすぎる、膝を打ち過ぎることで
膝を痛めることが、あるのかどうか。
それは調べたことがないので、わからないのですが
私が今まで、バレーボールをしてきて
さんざん床に膝をついてレシーブをしてきた、と思います。
しかし、膝を痛めるのは
レシーブで、ひざを床につきすぎるからではなく
ジャンプ、ターン、前後、などの動作の中で競技の特性上
膝に大きな負担がかかっているからではないかと、考えています。
また、構えの前傾姿勢、でも膝には負担がかかっているでしょう。

もちろん、ひとりひとりの筋力や、骨格の違い
動きの癖、などによっても、膝への負担は変わってくると思われます。



レシーブの時、に話を戻しますが
膝をついてしまうと、そこで動きが一旦止まる。
止まることで、レシーブの範囲が狭まる可能性、はあります。

ただ、その位置でボールが落ちると予想し
膝をついてレシーブをすることは
体勢として、腰も落ち、ボールと床との間に
腕を差し込みやすくなる動きである、と私は考えます。

先ほども申し上げたように
膝をついてしまうと、そこから足で床を強く蹴って
その前方のボールへ、体を伸ばしレシーブをする体勢
には持っていきにくくなる、でしょう。

レシーブで、横への動きの時に
例えば、左へのボールに対して
最初は、右足を蹴って左へ動くように
前方へのボールに対しても、どちらかの足で床を蹴る。
そこから、前への動きを始める。
ことがわかります。


ボールが、相手の手から放たれる。
構えた姿勢から、前へ。
足で床を蹴る。
その力が、膝へと伝わる。
腰を落とし、膝は床へと近づける。
両肩は、膝よりも前に。
両腕をまっすぐに、ボールの方へ伸ばす。

あがった!

バレーボールはレシーブが肝、だと私は思う。
あがらないことには何も始まらない。
どんなに素晴らしいセッターも
アタッカー陣も、輝くことができない。

何より、心が弾まない。

さ、レシーブ前へ、その前へ。
一緒にやってみよう。



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