オーバーパス その3

その2では、ボールに触ったときの手の形と、手首の動かし方、
ボールを捉えるところ(おでこ)をお伝えしました。
さぁ、体全体(首から下)とのジョイントをしていきましょう。

オーバーパスは、ハンドリングがとても大事ではありますが、同じくらい
下半身の使い方も、とても大事になります。
下半身が、ボールの真ん中に入ってないと、飛ばしたい方向へコントロール
することが難しくなります。

ボールなしでやってみましょう。
最初に、基本の構えをします。

両足を肩幅より少し広い位置に置いて、立ちます。
そのまま、まっすぐ、腰を落として、ひざが曲がりますね。
しんどいですね、ちょっと我慢。

その状態から、両肩の位置を、両ひざ真上くらいまで、前に倒します。
いわゆる、前傾姿勢(前に傾ける姿勢)です。

腕の位置です。
肩の力は抜いたまま、肘を90°くらい、体の前で曲げます。

手首と手には力を入れないように。(手が幽霊みたいにブラーンで)
上半身を前へ倒しすぎないようにしましょう。(ひざより肩が、前へ出なくても大丈夫)
腰を落とした時に、膝が内側に入らないように気をつけます。
足指の上にひざの位置が来るように。
足先の向きと、ひざの向きを同じにしましょう。

バレーボールの構えが出来ました。

次はオーバーパスをするときの、体全体の形です。

オーバーパスの手の形で、おでこでボールを捉えます。
バレーの構えから、右足を前に半歩出しましょう。(左足先に右足かかとが来るくらいの歩幅です)
出した右足の上に、上半身をのせます。(体を傾ける)
右足が太ももがしんどいですか?
しんどかったら、上半身がのっています。

確認です。上から、顔はやや上向きでボールを見ます。
ボールを捉えている、肘、腰、ひざ、足首、曲がっていますか?

その状態から、肘、腰、ひざ、足首を伸ばす力を使って
ボールを飛ばしたい方向へパスします。
ななめ前、上方向にしましょう。
最初は、ボールを離さないで、持ったまま、全身を伸ばしたところで
ストップしてもいいかもしれません。
ななめ前上だから、ボールが落ちてしまうかな。
もちろん、ボールを離してもらっても大丈夫です。

ポイントは、肘、腰、ひざ、足首の関節を同時に、伸ばすことです。
同時、がポイントです。

2人組になってみましょう。
ひとりは、構えて、ボールをおでこで捉えてみましょう。
顔はやや上向きです。
しんどい恰好ですね。
もうひとりは、おでこのボールを、上から手を添えます。
ボールを持っている人は、その状態から、ボールをななめ前、上方向へパスしようと
肘、腰、ひざ、足首を伸ばします。
ボールに手を添える人は、少しだけ力を加えてあげて、パスしようとしている人に抵抗します。

さぁ、パスしている方は、おさえている人に邪魔をされています。
肘、腰、ひざ、足首、そして、足の裏を蹴って、床を感じましょう。
足の裏を蹴って、その力を、足首、ひざ、腰、肘、手首に伝えます。

その力を使うことによって、力がボールに伝わって、ボールが飛びます。
おさえてくれる人によって、体のどの部分に力を伝えないといけないか、が
わかると思います。

ボールをパスしようとする人と、おさえる人と、交替で
力の伝え方の練習をしてみましょう。
ゆっくりポイントを押さえながら、してみましょう。

この時の注意点は、
パスする人は、上下の動きではなく、ななめ前上方向へ、の動きをする。
おさえる人も、ななめ前上方向に力を伝えることができるよう、ボールの真上から
おさえないようにしましょう。

まぁ、考えすぎず、
おさえられる抵抗がある中、オーバーパスをするとき
ボールを飛ばすには
体の、どの部分に、力を伝えないといけないか?
ということが、わかればOK!です。

とても地味な練習ではありますが、大事な基礎練習です。
ていねいにやってみてください。


次回は、ボールを使った基礎練習編です。



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