育てるということ

ん?何を?
ですね。
今回は、人を育てるということについて、最近考えていることをお話しします。

我が家には2人の娘がいますが、今回は自分の子供のことではなく
9月の半ばくらいから、主人と一緒に見習いとして仕事をし始めた
男の子について、お話ししたいと思います。

我が家は、その子が小学生のときからよく知っています。
見習いの話が来て、初めて仕事に一緒に行く日、我が家に来たときは
大きくなったなぁーと不思議な思いがしました。

その子は、朝が苦手です。
時間通りに起きることができません。
中学校の時くらいから、そのことが原因で学校も行くことが難しかったと思います。

起立性調節障害
という言葉を聞いたことはありますか?
自立神経系の異常で、循環器系の調節がうまくいかない疾患です。
中学生の時は、そう診断されたのではないでしょうか。
症状としては、立ちくらみ、疲れやすい、長時間立っていられない、など、先に述べた
朝起きることができない、そこから不登校になるケースがあります。

小学校高学年から、中学生に多く見られ、この時期は、第二次性徴期とも重なります。
体の様々な機能が大人へと変化していく時期です。

高校を卒業する歳になっても、他の症状についてはわかりませんが
朝起きることができない。が続いでいるようです。

主人は、そういった事情も踏まえて、とても悩んではいましたが、受け入れました。
一緒に働き始めて、半月が過ぎました。
初日は、時間通りに来たものの、徐々に遅れることも増え、休んだことも2日ほど。
休むにしても、前もって連絡が来ればいいのですが、事後連絡です。

昔の主人だったらとっくに手が出てるだろうと思います。
時間については、めちゃくちゃ厳しく、遅刻をすることは相手の時間を奪うこと
といつも言っています。
主人が寝坊したところを、今まで見たことがありません。
目覚ましが鳴ったらすぐに起きて、タロウの散歩へ出かけます。
偉いなーと本当に思います。

そんな主人ですが、手を出すこともしないで、遅れてきた子にどんな話をしているか
わかりませんが、怒鳴ったりはしていないのではないでしょうか。

私は傍で見ていて、その子について
今まで全然起きることができなかったのに、半月以上も続けられたなと思います。


今朝は、自分の現場でない他の現場の建前で、前日に、絶対に遅れないこと!
と言われた、今朝6時の集合で、6時に起きたと連絡がありました。
主人にとっては、本当にストレスだとわかります。
私は、6時に起きたと連絡が来ただけよかった。と思いました。

自分の子も含めて、その年代と私たちは30年以上の隔てがあります。
私が勤めている体育館でも、同じ年代の子達を見ていても、何とも危なっかしく
大丈夫かな?と思うこともときどきあります。
この30年の日本と社会の変化の中で、親世代である私たちが与えすぎたのか、あるいは
親の環境の変化を傍らで見てきたからか、わかりません。

いずれにしても、私たちとは考えが全く違うことを認識して
それを受け入れ、どうしてもこれはダメだ!と自分が思うことは、伝えて修正を促す。
こうしたほうがいい、とこちらが助言しても、それを受け入れるか、受け入れたとしても
実行するかどうかは、全て相手に委ねられています。

自分の子については、どうしたらこの子の心に届くんだろう?と
特に下の娘は、バレーボールをしているので、いつもこの子の心に届けたい!との
想いで、本当にいろいろなことを話してきました。
届いていたか、今も届いているかはわかりませんが、自分の想いのゆくえは
娘に届けたところで、私の出来ることは、終わり。
そこからは、娘次第なのだと思います。

これは、バレーボールの指導においても、同じことが言えるのではないかと思います。

その子の、これからを見守っていきたいと思います。
その子が自分で、自分の人生をどうするか、どうしていくか、自分で考えて決めないと
いけません。決めることです。
そして、自分の決めたことを、守る。
未成年の子供ではありますが、社会で働く以上、どこかで改善しなくてはならない
問題だと私は思います。

その子の今後で、主人がどうするか、それは主人が決めることです。
いろいろなストレス、葛藤もあるでしょう、本当に大変だと思います。

人を育てる、ことは簡単なことではありません。
でも、この年齢になっても、人を育てることができることに感謝し
辛抱し見守っていく。

自分もまた成長できるのではないか、と思います。





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