ここに長くいる人の役割


下の娘が2歳になる前から、今の体育館で働いています。
今年17歳になったので、働きはじめて15年を過ぎました。
働きはじめは、娘2人を保育園に預けて、それから出勤、帰りにお迎え。
ずっと、パート勤務ではありますが、家のこと、子供のこと、仕事のこと。
自分のバレーボール。小学校に入ったら、役員の嵐です。
住んでいる地域の子供会、少年団、PTA・・義務教育をやっと抜けたら
今度は村の婦人会役員です。

毎日を走るのに精いっぱいで、周りを見る余裕もありませんでした。
あんた現役時代からずっとじゃん!と思われた方・・その通りです。
ほんと、その通りなんです。

でも、ようやく!下の娘が昨年から寮に入り、上の娘が大学生になった、今年です。
自分のこれからの人生、自分のしたいこと、を考える時間が持てるようになりました。


今回は、自分の人生、したいことのお話ではなく
最近ずっと考えている
体育館の、職場のことについてお話ししようと思います。

働きはじめて15年を過ぎたのですから、完全にベテランです。
体育館は、私が働き始める1年前にオープンしました。
この16年の間に、たくさんのスタッフが入れ替わり、立ち替わり働いています。
働いている年代は、下は20歳から、上は70代までさまざまです。
年代も違えば、性別も違う、考え方も人それぞれ違います。

そんな中で
そこで長く働いている者の役割って、みなさんは何だと思いますか?

私が考える役割は
とにかく助ける人になる。ということです。
私はパートですが、仕事においての責任は、社員もパートも同じだと私は考えます。
では、社員とパートは何が違うのか?
社員は会社を背負っています。パートは背負っていません。
そこが社員とパートの違いです。


仕事はひとりではできません。
いろいろな人との連携の中で、いろいろな業務が遂行されます。
もちろん、失敗もあるでしょう。
迷惑をかけることもあるかもしれません。
失敗をしない人などいません。

それは、私も同じです。
同じですが、
いつでも、ここで働いている人を助けたいと思っています。
それだけでいいんじゃないか、と思っています。
それが、同じ場所で長く働く者の、一番の役割なのではないかと。

25歳でバレーボール部を引退して、そのまま会社に籍を残してもらいました。
子会社の情報機器事業部で業務の仕事をしていました。
パソコンを触ったのも初めてでシステムって何?の状態です。
高校を卒業して、バレーボールしかしていないのに、よく会社員にしてくれたと今は思います。

開発部の部長が、ちょっと変わった方でしたが、ある時人材についての話をしてくれました。

会社の人材には3種類ある。
人材 材料となる人
人財 財産となる人
人罪 罪となる人
人財になりなさい。と言われました。
もしかしたら、入社式とかでする、よくある話なのかもしれません。
ですが、社会というものを初めて見た私にとっては、今も心に残る言葉になっています。


体育館には、子育て中の主婦層も多くいます。
自分が通ってきた道です。大変さもよくわかる。
いつでも力になれるといいな、と思います。
ようやく周りを見ることが出来た私の、今出来ることです。


あぁ、もうひとつありました!
私は、都合のいい人になりたい、です。
もちろん、自分の出来る範囲で、ですが、できる限り都合のいい人になろうと思います。
いいように使われる、都合のいい人なんて嫌だ!と思いますか?
私にとって、都合のいい人は、都合がつけられるくらい、自由になった証です。
だから、とても喜ばしいことです。

ここで働く全ての人が気持ちよく働くことが、いい雰囲気を生み、いい空気を作る。
そうなることで、ここに来るお客様も、気持ちよく体育館を使ってもらうことが
出来るのではないかと思います。

理想かもしれないけれど、私はそれを追求したい。

人財になろう。
いつでも助けよう。
仲間だから。








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