助走 ~アタックまでの道のり その2

助走はどうですか?
練習は出来ていますか?

中学校1年生でバレーボールを始めて、最初のうちは
毎日毎日、バスケットゴールに向かって、助走の練習をしていました。
少しでも高く跳ぶようにと、ゴールに目印をつけて、それに向かって跳んでいました。

どんな気持ちで跳んでいたのでしょう?
練習の光景は思い出すことができますが、その時の気持ちは、
思い出すことができないです。
ただ、バレーボールは私にとって、初めての体験で、練習も、トレーニングも
すること全てが、きっと面白かったのだな、と思います。


さて、今回は
左利きの3歩助走と
助走ができたら、次に注意して欲しいこと、をお伝えしたいと思います。

右利きの場合は、最後の踏み込みを、右、左、トトンのリズムで入りますね。
左利きは、その逆になります。
最後の踏み込みは、左、右、トトンのリズムです。
左利きの3歩助走です。

準備は、右足前で
上体を前へ倒さないように
自分の上体の前を広く開けます。
周りがよく見えるように、どんなトスが上がってくるか、見えるようにです。

1歩め、左、腕は右前、歩くように出します。やや小さく
2歩め、右、腕は左前、体制も前かがみにならないで、歩くように。小さく
最後、3歩め、は大きく踏み込みます。
肩幅より少し広いくらいの幅で、踏み込みます。
かかとから、左、右、トトンのリズムです。

最後の3歩め、左足のかかとが入った瞬間、ト、の時
両腕は大きく体の後ろに羽を広げたように。
右足かかとが入った、トン、で腕は伸ばして、下へ
肩の力を抜きます。
両足は、ひざを曲げて、跳ぶ準備をしています。
腕を振上げるのと、ひざ、足首、足の付け根を伸ばすことを
同時に。
そして、上へ高く、ジャンプします。
ストン、と着地です。
どうですか?

右利きの人も、左利きの人も、助走の足の出し方、腕の振り方が慣れて来たら
次に、して欲しいことがあります。
前にもお伝えした、助走のスピードをつける、そのスピードをジャンプの力に変える。
こともあります。
それと、もうひとつ、踏み込み時の体の向き、です。

例えば、センターからアタックを打つと想定しましょう。
右利きの場合、3歩助走で、最後の踏み込みは、右、左と、入りますね。
その時に
ネットに向かって、まっすぐ踏み込むのではなく

先に入る右足かかとが、ネットに、右斜め45度くらいの角度で入ります。
その次に入る、左足のかかとも、同じように右斜め45度くらいで入ります。
踏み込む位置は、ネットから25㎝~30㎝くらい後ろです。
ここで注意!です。

先に入った右足かかとは、ネットに遠い方になります。
その後に入る、左足かかとがネットに近い方です。
左足で前に跳ばないよう、ストップをかけています。
体は、やや右側を向いた状態で入っています。

ネットに向かって、半身(はんみ)の状態です。
半身(はんみ)とは、何かに対して、体をななめにして構えること、です。
この場合は、何か、はネットです。

踏み込んだ時、体の左側が前に出ている状態です。
そのままジャンプすると、打つときのスイングの形である、左肩、前
右肩後ろ、そのまま右ひじを引いて、打つ前の状態を、空中で作ることができます。

実際に、アタックを打つ局面では
左肩前から、左手は引きながら下へ
替わりに右肩が前に出て、右腕を伸ばしながら、右手でアタックを打っています。
空中で体をひねって、ひねる力も使って、ボールを打っているのです。
左足がネット側でジャンプをして、空中でひねる。
床へ降りたときは、右足がネットに近い方になります。

打つ瞬間は、体のひねりの他に、お腹をぐっと締めて、腹筋の力も使って打っています。
もちろん、肩、腕の力も使っています。
アタックは、助走から、ジャンプをして、空中で打つ、着地する。
全身の力を総動員して、打っているんですね。

イメージできますか?
少しわかりづらいかもしれませんね。

今は、ボールを使わず、助走だけの練習です。
踏み込むときに、半身で入る。
レフトも、センターも、ライトも
右利きの場合は、体は右側を向いて、左肩が前に。
左利きの場合は、体は左側を向いて、右肩が前になるのです。
空中で、体をひねり、打つまでのスイングをする。
踏み込んでジャンプをする時、ネット側にある足と逆側の足が、前に出て
ストンと着地する。

ここまで、繰り返しやってみましょうか。


特にライト側の助走では、コートの内側に体を向けてジャンプをしたくなりますが
左利きなら、それでいいでしょう。

右利きは、コートの内側を向いてしまうと、右肩が前に出た状態で踏み込み、ジャンプです。
体のひねりを使えないため、力強いアタックを打つことが難しくなります。
やや右向き程度でも構いません。
左肩が前になり、右肩が後ろになるよう
踏み込みを意識して、助走の練習をしていきましょう。


イメージをしながら、練習するのもいいかと思います。

カットが入って、セッターからトスが上がってくる。
ボールがセッターの手を離れて、自分のところへ。
助走をスタートする。
素早く入って、力強く踏み込み、ジャンプをする。
空中で、体を反って、ボールと、自分の打つタイミングを合わせて
決めるために、打つ。

助走するための練習ではなく
アタックを打つための、練習であることを忘れずに。

さぁ、頑張っていこう。











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