直上パス

直上パスと、対面パスは、ボールを飛ばす方向が違います。
飛ばす方向が違うということは、体の使い方も変わってきます。

対面パスは、前方に飛ばすので、つま先、ひざの向き、両肩の方向、目線
体の力の向きをボールを持っていきたい方向へ合わせます。
一方、直上パスでは自分の上にあげるので、体の使い方は上下になります。

直上オーバーパスからいってみましょう。
軽く構えた状態から、自分の真上でボールをオーバーパスをします。
厳密にいうと真上ではなく
つま先の直上延長線上に、ひざ、ひざの直上延長線上に肩が乗るくらいの
前傾姿勢で直上パスを行います。
腰の延長戦上に上半身(頭)が乗るくらいまっすぐの姿勢で、直上パスをすると
ボールが、体の後ろ方向へいってしまうでしょう。
なので、直上と言っても、している体制を、少し前に傾けるだけで
対面パスになるように直上パスをするのが、理想的だと私は思います。

直上パスを練習する目的は、オーバーパスではハンドリングと
もうひとつは、体の使い方です。

オーバーパスです。
ボールが落ちてくるのを見ながら、体を少し沈めてボールを向かい入れる準備をします。
最初にボールに触るのは、指です。手を少し立てた状態から、ボールを捉えます。
両親指は顔のまゆ毛あたりに持ってきます。
手を立てた状態から、ボールを捉えて、手首を自分のほうへ返して、ボールの落ちてくる勢いを
和らげます。目線はボールです。
そこから、手首、ひじ、腰、ひざ、足首を少し伸ばして、ふわっとオーバーパスをします。
力の向きは自分のおでこから真上です。

少しの前傾姿勢になり、おでこで捉える。
あごがあがらないように、手が寝すぎないようにしましょう。
ボールが落ちてくるのを待って、ボールに飛びつかないようにしましょう。

アンダーパスも、オーバーパスの体の使い方とほぼ同じですが、
アンダーパスは、腕を伸ばした分、体の外側でボールを捉えます。
直上ですが、ボールを自分に近すぎるところに、あげないよう注意しましょう。
近いとボールを捉える腕の位置が、ひじ寄りになってしまいます。

次は、腕を出す角度です。
床と平行になります。
ボールが落ちてくるのを待って、手を組んで、体を少し沈めて準備です。
その状態から、ひざと足首を少し伸ばしながら、腕を床と平行の角度の位置で
ボールを捉えます。床と平行なので、伸ばした腕の真上に、ボールが上がります。

腕の角度が床と平行より、自分の方へ上がってくると、ボールは自分に近いところか
後ろへ飛んでいきます。自分の捉えた腕の角度に忠実に、ボールは飛んでいきます。

オーバーパスと同じように、ボールが落ちてくるのを待ちます。
慌てて、ボールを迎えにいかないようにしましょう。

直上パスは、根気がいります。最初はうまくいかないかもしれません。
それでも、正しく練習をこなすうちに、うまく出来るようになります。
手、だけで行わず、先にお伝えした体の各関節を使うことを
体に覚えこませて欲しいと思います。

練習あるのみ、です。



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