サーブカット その4

そろそろ、終わりに近づいてきました。
サーブカットです。

下から打たれる、サーブへのカット。
上から打たれる、サーブへのカット。
どうでしょうか?
ひとりで、カットに入る。ということが、実践ではありませんね。

自分は、サーブカットの練習は、あまり好きではありませんでした。
ひとりでコートに立ち、カットの練習をする。というだけで
ある種、気持ちがキュっとなって、早く自分の番を終わらせたい。
と思ったものです。
練習なのにね。
別にうまくできなくても構わない、のにです。
練習ですから。
いろいろなサーブに対応する、体の使い方を練習する。
ミスをして、自分の動きの癖を把握し、修正する。
カットだけでなく
アタックでも、レシーブでも、その繰り返しの積み重ねかと思います。

さて、今回は3人の、5人のフォーメーションで
サーブカットの練習をしていきましょう。
3人の場合、からいきましょう。

コートを縦割して、半分を使います。
レフト側でいきますか。
1人目、アタックラインの少し後ろに入ります。
2人目、センターのポジションです。真ん中ですね。
3人目、バックレフト側、前にいる2人の間、後ろに入ります。

サーブを、打つ人です。
サーブを打つ側から、カットに入っているコートを見て
コート右寄りに、打たなくてはいけませんね。
必ずしも、エンドライン後ろから打たなくても、大丈夫です。
前からでもいいので、ちょっと強めのサーブを打ちましょう。

サーブを打つ人は、サーブの練習も兼ねています。
最初は、コートに入った3人の、正面でも構いませんが
慣れて来たら
レフトとセンターの間、ちょっと後ろ。
前に構えている2人の、肩口を抜けていくサーブ。
レフト側、サイドラインぎりぎり。
など、判断が難しくなってくるところ、も狙ってみましょう。

カットに入っている3人です。
誰がカットをするのか、判断をして、声を出す練習をしましょう。
カットをあげるのは自分だ、と声を出す。
他の2人は、誰が取るのか、指示の声を出す。
バック、前、だけでも大丈夫。
2人が関わるボールに対しては、1人が判断、指示を出す。

間違っても大丈夫です。
特にバックに入っている人は、フォワードに入っている2人が判断しにくい
スピードの速いサーブ。
前に落ちそうなサーブ。に対して
早い目に判断をして、バックが、先に声を出してあげましょう。

前に入っている人が、カットに入る。
入ったけれども、サーブが伸びてきた。
あるいは、大きく変化しそうだ、と予想できる場合。
とっさに、前の人がボールを交わしても大丈夫、なように
バックにいる人が、構えておきます。

練習の時から、簡単にポイントを取られないこと。
が大切です。

レフト側と同じように、ライト側でも3人入って、練習をします。

サーブを打つ人は、カットに入るコートを前方に見て
まっすぐ、ストレートに打つパターン。
斜め、クロスへ打つパターン。
と、両方へ打つ練習をしてみましょう。

今は、6人制でもフォワードが
オーバーパスで、サーブを受ける場合もありますね。
9人制であれば、オーバーパスで受けている場面を、多く見ます。
フォワードが、オーバーパスでサーブを受けてくれたら
バックは、とても楽になりますが

正面に飛んできたサーブであること
落下点、或いは通過点が、構えている頭上であること。
は、オーバーでも取れるでしょう。

スピードが速いサーブ
後ろへ伸びていくサーブ
は、さばくことが難しい、かと思います。

ちなみに
私は、サーブをオーバーパスで受けることは、ほとんどありません。
ライト側、なので、自分の頭上を抜けるボールが少ない
ことに加えて、手がとっさに出ません。
でも、ライト側、サイドラインギリギリ後ろ、を狙ってくるような
サーブに対して、手が出せるとバックは楽だろうな、とも思います。


3人で入るカットの練習は、ひとりで入る練習よりも
判断することが増えますね。
その分、難しくはなりますが、3人でカットに入る
という、安心感もあります。

試合と同じように
セッター以外の5人が入る、カットの練習もしていきましょう。
実践では
コートのアタックラインから後ろを、5人でカットに入る。
と、想定しても、サーブが飛んで来るのは、コートを大きく分けて
レフト側か、ライト側か
そのサーブのカットに関わってくるのは
せいぜい3人ではないかと思います。
3人のカットの時から、判断をし、指示を出す。
練習を、していくことです。

カットに入る人が、5人に増えたら
セッターへ入らなかったカットを、2段トスでつなぐ練習までしましょう。

カットをしない他の4人が、カットをする人へ何かしらの声を出す。
取ろうとする人も、自分が取る、の声を出す。
カットが、セッターに入らなかったら
2段トスは誰があげるのか
あげる人と他の人は、どこへトスをあげるのか、指示の声を出す。

これらを見ると
自分のコートにボールがあるとき
ボールを触る人も、触らない人も、常に声を出さないといけない。
ということが、わかりますね。

声を出し、指示を出すことで
動く準備と、先に動くことも出来るようになります。
いつも、自分の頭で考え、判断し
自分と周りとを動かす。
バレーボールは、ラリー中その連続です。

練習のための練習、ではなく
実践のための練習、であることを
忘れないように
サーブカット、頑張ろう。






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